変容する日本のフィットネス業界について

24時間営業ジム

ここ数年で、24時間営業しているジムが増えたことにより、体を引き締めることは今までになく簡単になりました。とりわけ深夜近くまで働く人でも、仕事を終えて夜遅くに歩いている時、活気のない通りの中でそこだけ明るく照明がともるジムに立ち寄り、エアロバイクをこいだりウエイトを持ち上げたりと、トレーニングがいつでも好きな時間帯にできるのです。現在日本国内には、190以上の24時間営業のジムがあり、筋トレ好きの人たちは昼夜を問わずいつでも出入りできます。例えば、ティップネスやファストジム24は同じようなコンセプトで運営しています。

一方で、郊外にある地方都市のジムは、より気軽なジム利用者が限られた予算で利用できる、最も手頃な選択肢のひとつですが、利用時間の自由度は都内のジムほど高くありません。最近の研究では、週末だけの集中的な運動が、週の中で分散して運動する場合と同じくらい効果的だということが示されており、これは週末しかジムに行けない人にとっては朗報ですよね。

スポーツアニメ人気

『黒子のバスケ』『Free!』『ハイキュー!!』『Days』『弱虫ペダル』といったアニメは、オタク文化に影響をあたえている一方、バスケットボール・水泳・バレーボール・自転車競技などのスポーツをテーマにしたアニメが人気を博しており、視聴者を運動する気にさせているようです。

また、クラウドファンディングによるプロジェクトから生まれた「メイドジム」が、オタクの聖地・秋葉原に登場する予定で、これによりさらにアニメ好きがスポーツにハマるきっかけになるかもしれません。ちなみに、メイドジムの利用者は、メイドの格好をしたキュートな女の子に見守られ励まされながら、トレーニングに勤しむそうです。なんとも斬新なアイデアですよね(笑)。55分間で7,500円ととんでもなく高額ですが、秋葉原ともなると、メイドにもっと大金をつぎ込む男性ファンはきっといるのでしょう。

オリンピックへの憧れ

日本フィットネス産業協会によると、オリンピックシーズンが近付くと、国内ジムの会員数と利益は急上昇するそうです。都内のオアシスフィットネスクラブでは、2016年のリオオリンピックを数ヶ月後に控えた際には、ジムの見学者がおよそ5%増えたそうです。

2021年開催の東京オリンピックに向けて、国全体が世界トップアスリートたちを起用しPRし続けているため、東京大会ではより大きな躍進が見込める、と各フィットネス企業は予想しています。今東京では、柔道の大野将平選手や、めざましい実績を持つ体操の内村航平選手といった人気メダリストが出ているポスターやテレビCMを目にしない日はありませんからね。

東京にお住まいの方であれば、有名な渋谷の東京体育館で運動するのもおすすめです。ここは1964年東京オリンピックの競技が行われた場所で、オリンピック選手がいた同じ場所で刺激を受けながら、トレーニングすることができます。トレーニングルームと水泳プールは午前9時に開き、平日は午後11時、土曜は午後10時、日曜は午後9時まで開いているうえ、基本の入場料はたったの600円でお手頃なのも、おすすめポイントです。